予防歯科とは、虫歯や歯周病になる前にお口のトラブルの原因を取り除く歯科医療、つまり歯の健康をずっと良い状態に保つ歯科医療です。毎日ご自宅できちんと歯磨きをしているつもりでも、実は歯の汚れを完全に落とすことは出来ません。定期的に歯科医院でプロのケアを行い、お口の健康を維持しましょう。
-
- 小児の予防歯科
-
お子様の歯を育成する大切な時期です
乳幼児~小児期はお子様の虫歯を予防し、健全な歯を育成するための大切な時期です。お子様が自分でしっかりケアできるようになるまで、ホームケアはしっかりと行いましょう。
また、どんなに上手に歯磨きができていると思っていてもホームケアだけでカバーできない部分は出てきますので、なるべく歯科定期検診(3ヶ月おき)でプロケア(歯のクリーニングや正しいブラッシング法の指導)を受けましょう。
-
- 若年層の予防歯科
-
きれいな口元で、充実した毎日を送るために
20代を過ぎると人間の免疫力は、加齢や不摂生、仕事のストレスなどで下降していきます。そのため、感染症にかかるリスクが高くなり、歯周病をはじめさまざまなお口周りのトラブルが生じやすくなるため注意が必要です。またこの時期は、虫歯が疑われていても歯科医院へ行くのを面倒くさがっていたり、睡眠不足や食生活の乱れ、喫煙の習慣などで、口腔ケアが疎かになりがちです。定期的に歯科医院に行くように心掛けましょう。
-
- 中年層の予防歯科
-
「沈黙の病気」歯周病を意識しましょう
すべての30代以上の方に注意していただきたいのが歯周病です。歯周病は虫歯と同じく、口腔内細菌が原因の感染症です。
自覚症状がないまま進行するため、気づいたときにはかなり進行しているケースも少なくありません。進行すると歯ぐきが腫れたり、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラになります。そして最後には歯が抜け落ちることがあります。歯周病の多くは、原因であるプラークや歯石を日頃の歯磨きや、定期的な歯科検診などを受けることにより除去することで予防が期待できます。大切な歯を守るため、なるべく定期健診を受けましょう。
-
- 高齢者の予防歯科
-
今後の人生を豊かに過ごすために
65歳を過ぎると歯を失って入れ歯治療などを受ける方が増えてきます。歯を失った多くの患者様はしっかり噛むことができずに、満足に食事ができないことが多いようです。
また歯を失うと、食べたいものが噛めないだけでなく、咀嚼能力低下による消化器系への負担などで体への悪影響が出てくる可能性もあります。ご自身の天然歯をいかに長く残せるかが、今後の人生を豊かに過ごせる
-
- 妊婦さんの予防歯科
-
母子感染を防ぎましょう
お母様が妊娠に気づくのは妊娠4週目ころですが、その頃には赤ちゃんの乳歯の芽ができ始め、妊娠3~4ヵ月ころには永久歯の芽もつくられ始めます。妊娠中や授乳期のお母様の食生活はお子様の歯の健康に影響するため、栄養のある食べ物をバランス良く食べるなど栄養管理や健康に気をつかいましょう。
また、生まれたての赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいませんが、口移しで食べさせることで虫歯菌が赤ちゃんの口の中に入り、母子感染を引き起こすことがあります。お子様を虫歯菌から守るためにも口移しで食べさせるのは避け、母子感染しないよう妊娠中に虫歯治療を完了し、お口の衛生状態を維持しておきましょう。